令和5年度第3学期始業式式辞

 おはようございます。

 今日から3学期が始まります。今年は、元日から震度7を記録した能登半島地震、その翌日には救援物資を運ぶ海上保安庁の飛行機と日本航空の旅客機の接触事故が相継いで起こりました。亡くなられた方には、皆さんと共に心からから哀悼の意を表したいと思います。また、同時に被災された方、怪我をされた方々にはお見舞い申し上げます。 

さて、2学期終業式で、辰年は、陽の気が動いて万物が振動するので、「活力旺盛になって大きく成長し、形が整う年」と紹介したところですが、辰は十二支の中で唯一、想像上の生き物であり、神獣、霊獣のように権力や隆盛の象徴として扱われてきました。そして、辰、龍には天候をも支配する巨大な力があるとされている事から、辰年は時代を動かす「変革の年」「激動の年」になるとも言われています。

 世界に目を向けると、天地を揺るがすようなニュースが次々と入ってきているように感じますが、慌ただしい日々の生活に流されるのではなく、先を見通して、自分の目標を達成するための、しっかりとした計画を立てることが重要です。その方法であるスモールステップ理論を紹介します。このスモールステップ理論は、アメリカの心理学者スキナーによって提唱され、はじめは教育界で使われてきましたが、今や幅広くあらゆる世界で活用されています。目標を細分化して、できる目標から一つ一つ達成していきながら、最終的な目標に使づいていく手法のことです。

あの大谷翔平選手が、目標を達成するために高校生の時に描いた曼荼羅チャートは、あまりにも有名になりましたが、白紙の中心に「ドラフト1位8球団から指名される」と書きました。その目標を達成するために八つの小目標を設定し、それぞれの小目標達成のために、必要な項目をさらに八つずつ設定し一つ一つ達成していきました。

年頭に当たって是非皆さんも実践してみてください。

 3年生にとっては、いよいよ大学入試共通テストが今週の土、日にありますね。そして、1か月半後には卒業式を迎えます。1,2年生の皆さんも3か月後には、それぞれ2年生,3年生に進級します。月日が経つのは早いものですが、今年こそ、自分を変える節目の年にしてほしいと思います。今年こそ、成長した自分、進化した自分を見せる年であってほしいと思います。そして、何より3年生にとって、志望校合格を勝ち取る年であってほしいと思います。

  皆さんにとって、今年が結実と飛躍の一年となることを祈念しまして、式辞といたします。 

(終わり)